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先日訪れた美術館では、展示作品そのものよりも「時間の流れ」を強く意識させられました。たとえば、17世紀の絵画を前に立つと、当時の人々の息づかいまで聞こえてきそうな気がします。絵の具のひび割れや額縁の細工には、長い年月を超えて残ってきた物語が刻まれていました。一方、現代アートの展示室では、作家が数年前に抱いた感情や思想が、まるで目の前で生まれたばかりのように新鮮に感じられました。同じ空間の中で、数百年という時の差を体感できるのが美術館の魅力だと思います。鑑賞していると、自分自身もまた「時間」という大きな流れの中に生きていることに気づかされます。美術館は、過去と現在をつなぎ、未来へ想像を広げてくれる場所なのです。

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